コンプレックスこそ「強み」かもしれない。

プロフィールや告知文を書くときに、「自分の強みってなんだろう?」って思うことありますよね。


わかりやすい特技があれば、自信をもって押し出していけるものの…


通りいっぺんの長所を書いても、他の人との差別化にはならない気がしたり。


自分には何もないような気がして、マイナスの感情のループにはまってしまったり。



だけど意外にも、あなたの「コンプレックス」が強みだったりすることがあるんですね。


何を隠そう、わたしがまさにそうなんです。


なので今回は、自分の話を少しさせてください^^



わたしは若いころ、地域情報誌のライティングをメインに仕事していました。


勤めていた会社に情報誌の編集部があって、著名人と呼ばれる方にも取材させていただく機会があったんですね。


役者さん、作家さん、なんらかの分野のスペシャリスト。


地域をリードする企業の方や、美味しいと大評判の飲食店さん。


みなさんビジネスの大小にかかわらず、「わたしはこの道でいく!」という確固たる信念や手わざがあって、インタビューはいつもエキサイティングでした。


「すごいなあ、この方の思いをぜひ伝えたい!!」


そう感じる一方で、実は、だんだんわたしの心は落ち込んでいっていました。


「わたしには、すごい何かがなにもない…」



仕事は文章を書くことではありましたが、作家ではありませんから、自分の表現を発表する場ではありません。


だいたい、会社付けのライターの仕事は名前も表に出ません。


他人のことを聞いて書くのはできるけれど、自分がからっぽに思えて仕方がなかったんです。


足元がグラグラしている感覚で、自信がありませんでした。


会社の中にいるうちは、記事への反響などもわかったのでまだよかったのですが、フリーになってからは受注先からのフィードバックもなく、なかなか孤独でした。


まばゆい人を取材するたびに自分と比較し、苦しくなってしまって(今思うと、なんで同じ土俵に立とうとしていたのかしら^^:と思いますが)、そのときは廃業するつもりでライター業を休止したのでした。



そのあと「わたしも何かひとつの分野を極めてみたい!」と思い、スノードームのインストラクターやメディカルアロマの講師業をやってみたのですが…


(これはこれで楽しいものでした!)


ライター業の経歴があることから、しだいに周囲の起業家さんからライティングのご相談をされるようになり…


そこで気づいたんです。


「わたしは、書くことを通じて他者のサポートをするときのほうが、自分の能力を発揮できる!」



世の中には「夢追いさん」と「それをサポートする人」、2タイプがいるそうです。


(↑ いつも拝読している、田宮陽子さんのブログに最近あがっていました^^)


わたしは間違いなく後者のタイプ。


こうしたいああしたい、という方向に向かってガンガン行動していけるタイプではないかわりに、他者の発信をお手伝いするほうが、なんだかぴったりの力加減と方法で、冷静に、上手にできる。


コンプレックスがくるんと反転して、強みにかわった瞬間でした。


これに気づいてからは「サポート」というスタンスが、わたしの軸であり、無理のない強みになり。


女性起業家さんの発信サポートという、より密でパーソナルな、今の「おたすけライティング」というスタイルにつながっています。



だからですね、「わたしにはなにもない」と思っている方へ。


陽の当たるようなメジャーな面ではなく、コンプレックスを抱いているような日陰部分の面こそ、ちょっと見直してみてほしいんです。


そこに、誰かの救いとなるような「強み」が隠れてるかもしれないのです。


コンプレックスをはるかに超えたつらい経験こそ、揺るぎない強みということもあります。



自分のことを掘り出す作業はときに苦しいものですが、強みにつながる金脈を発見できるので、じっくり取り組む価値はありますよ。


応援しています‼︎