大企業のようなキャッチコピーは真似しない。

「キャッチコピー」と聞いて、どんなことを想像しますか?


新聞やテレビ、雑誌の広告で目にするもの。


おしゃれ、かっこいい、流行ワードが踊っている、インパクト、短い(?)…


そんなイメージがあるのではないでしょうか?



でもこれは、たっくさんの人が見る広告に、何百万円もお金をかけられる余力のある企業だからできるやり方。


わたしたちのような無形商品を販売するスモールビジネスでは、同じやり方でも、まったくお客様に訴求できません。


なぜか?


…訴えるポイントと「主語」が違うからです。



わたし、若いときは、新聞広告をつくる会社に勤めていたんです。


企業さまの広告キャッチコピー制作も、けっこうさせていただいていました(今もたまぁにありますが)…


業種にもよるかもしれませんが、まずは企業としての「姿勢」や「イメージ」を伝えることで商品を売りたい。


そのための言葉の使い方、選び方をするんですね。


どちらかというとベクトルが「自分」に向いている。


極端に言うと、主語が「自分」なんですね。


さらに、広告においてビジュアルとキャッチコピーは結びついているので、「字面(じづら)」として整っているかも重要ポイント。


文字が絵に見えるまで言葉を研ぐ。


そこも意識しないといけなくなります。



対して、これをスモールビジネスで真似してやるとどうなるか?


…言うまでもなく… ただの自己満足、自己主張になってしまいますね^^;


ビジネスの基本原則は、


「お客様のおたすけになる」

「お客様の理想や夢をかなえる」
「お客様のご不便やお困りごとを解消する」

ことでしたよね?


「わたし、こうありたいんです!」「かっこいいでしょ? おしゃれでしょ⁇」という文言が最前面にきたら、「あ、そうですか」でスルーされてしまいます。


キャッチコピーというのは、お客様の心をやはり「キャッチ」するものですから…


主語は「お客様」。


お客様がこんなふうになれますよ、とか、お客様の気持ちを代弁したり、共感できたりする言葉。


実態に肉薄するような言葉をもってくるんです。


かっこよくなくていいんです。


「ベタ」でいいんです!



あなたのお客様に接する機会が少ないであろうコピーライターよりも。


お客様にもっとも間近で心を開いて、接しているあなたのほうが、よっぽど心にヒットする言葉を知っているはず。


あなたのお客様にとって、ベストなコピーライターは「あなた」なんですよ。


大企業ではないわたしたちは、あなたのお客様を主語に据えて、訴えるポイントを間違えずにいきましょうね。