2つ折り名刺に秘められた戦略とは?


2つ折り名刺の「キモ」解説シリーズ。


・前々回の記事(2つ折り名刺 よくない例)


・前回の記事(2つ折り名刺 改良例)


から続いています(↑ クリックするとそのページに飛びます)



わたしのイケてなかった初代2つ折り名刺に何が起こって、どう変わったのか…?


イケてなかった名刺では、自分が伝えたい情報を集めて、ただつめこんだだけでした。


それを、「ある法則」にのっとって文章(内容)を並べることで、「見たくなる・読みたくなる・申し込みたくなる導線づくり」をしたのです。


その「ある法則」とは、AIDMA(アイドマ)の法則というもの。


(AIDAの法則とも言われます)


マーケティングや広告のことを学んだことがある方には、おなじみかもしれませんね。



「AIDMAの法則」とは…


Attention(注意)⇒ Interest(関心)⇒ Desire(欲求)⇒ Memory(記憶)⇒ Action(行動)


これらの頭文字を取ったもので、消費者が購入を決めるときの、心理的なプロセスのことです。


これが提唱されたのは1920年代のアメリカ。


(今は、SNSが普及してきて、少しずつ購買行動のモデルにも変化があり…


電通が提唱しているAISASというモデルなどもあります。それはまたいずれ)


わたしたちの購買行動を分解してみると、このAIDMAの法則=心理的な流れにそって、アクションがなされているんですね。


それは時を経ても変わらない「真理」ともいえます。



それならばと。


2つ折り名刺の内容も、このAIDMAの法則の順に文章を並べて、構成したのです。


A=対象をしぼり呼びかけをして(キャッチコピー)


I=どんなことができるかを提示して興味関心をもってもらう(講座内容や作品例について、写真も使いながら具体的に提示)


D、M=さらに想像・検討を促す(お問い合わせ例を提示、こんなこともできるんだ!考えてみようかな?とイマジネーションをふくらませていただく)


A=お問い合わせへと誘う(ウェブサイトへの訪問、電話、メールしてもらう)


という流れです。


無理なくスムーズにお問い合わせ、お申し込みへと気持ちが動いていきますよね。


自然に、アクションを促すことができるんです。


これはハンドメイドの講師業の例でしたが、無形サービスを提供しているビジネスをされている方にも(いや、そんな方にこそ!)、相当有効な手法です。



で、このグレートなアイデアは、わたしの拙いアタマから生まれ出たものではなく^^;


「売り込まなくても売れる専門家/集客プロデューサー」小曽根カズノリさん(通称ラブさん!)から学ばせていただいたノウハウをベースにしています。


(※このノウハウの使用に関しては、小曽根さんから直接ご許可をいただいています)


ちなみに現在は、このノウハウに、わたし自身の15年間のライティング経験則をプラスして、女性起業家さんに特化したセミオリジナルのメソッドとして、みなさんに2つ折り名刺制作サービスを提供しています^^



実際、このときの名刺の評判はよかったです!


いま残っているのも1枚だけ。


好評だったことから「わたしにもつくってほしい」というオファーをいただき…


手ごたえを感じるあまり(また、協会に所属してビジネスすることが合わないなと思い)、スノードームインストラクター業は、ほどなくして引き出しに仕舞ってしまったのでした。



この、AIDMAの法則にしたがってつくられた2つ折り名刺は、もはや「名刺」以上。


手渡しできるランディングページ(販売ページ)ともいえるくらい、つくりは戦略的なのです。


小さくてかわいい顔をしていますが…


実はとってもしたたかな「しかけ」が秘められているのでした。


もらった方はもう心動かされていますので、要注意です。



この記事が誰かのお役に立ちますよう、いつも応援しています^^